妊娠初期に過剰摂取してはいけないビタミンAについて教えてください。
食育を少し勉強した時に貰った食品成分表を読み返しているんですが、ビタミンAは
レチノール・カロテン・クリプトキサンチン
に分かれていました。
よく言われているウナギやレバーはレチノールが多いようです。
結局レチノールがたくさん含まれていると妊娠初期には摂取を控えたほうがいいということでしょうか?
それから、レチノール当量とは何ですか?
食品成分表にはレチノール当量はレチノールとβカロテン当量に係数1/12を乗じたものとの合計と記載されていますが
簡単にいうとどういう事??と思ってしまいました・・・
どの欄を見て過剰摂取に気を付ければ良いか教えてください。
カロテンとクリプトキサンチンは、どちらもビタミンAの前駆体であるカロテノイドの一種で
体内に入ってから必要な分だけビタミンAに変換されるものです。
ですからこれらは摂り過ぎても“過剰なビタミンAの摂取”とはなりませんので、
過剰摂取の対象とはなりません。
対してレチノールは既にビタミンAの形になっている成分ですから、
ビタミンAの摂り過ぎとして問題となるのは、このレチノールのみと考えて構いません。
よって、妊娠初期にはレチノールの含有量が多い食品に対して
大量摂取にならないように気をつけるべきです。
>それから、レチノール当量とは何ですか?
レチノールやカロテンなど、ビタミンAとビタミンAの前駆体全体に対して、
それらが体内でビタミンAとして作用する度合いを換算したものです。
体内では同じ働きをしますが、食品として摂る時には同じものではありませんから、
量を考える時などには実際の作用の程度で単位を揃えなければいけませんよね。
βカロテンが体内で変化してビタミンAとして作用する時、
レチノールをそのまま摂取した時と比較して1/12しか作用しません。
これは、レチノールとカロテンでは体内での吸収率などが異なるためです。
ですから、βカロテンをレチノール当量で表す時には1/12という係数を乗じるのです。
食品としての合計レチノール当量は、レチノール+βカロテンなどの合計となりますから、
それをレチノール当量の和で表します。
>どの欄を見て過剰摂取に気を付ければ良いか教えてください。
レチノール量(含まれているのがレチノールのみの場合はレチノール当量でも可)を見てください。
または、ビタミンA効力(単位:IU)でも構いません。
単位は違いますが、体内でビタミンAとして作用する力を現したものですので、
レチノール当量と同様に利用できます。
レチノール量とビタミンA効力の間には、次の等式が成り立ちますので、
どちらかしか書かれていない場合はこれを利用して換算してもOKです。
1IU=0.3μg
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